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最近中国のドラマにはまっています
華流というそうです。
現代ドラマより歴史もの
イケメンしかいなくて、夜な夜なニンマリしながら見てます。
内容より顔面
日本語字幕も吹き替えもない状態で見てますので、
内容なんていっこもわかりません。
ので、必然的に顔面のみ。
そういうわけで、
エジプトを書き終えたら中国にいきたいと思います。
なんか、その、あんまりあれですけど、
歴史も面白いし、自然もおもしろいし、素敵な国ではないでしょうか。
アスワンから南へ約280キロのところにアブシンベル神殿があります。
すぐそこ、もうスーダン
エジプトとスーダンは北緯22度でスパンと国境がひかれているのですが(紅海際はよくわかりませんが)
このナイル川のヌビア湖のあたりだけボコっとエジプト側に突き出しています。
もはや説明の必要もないアブシンベル神殿
アスワンハイダムの底に沈められてしまうはずが、ユネスコが世界各国に保存を求め
元の場所から200mの高台にお引越ししました。
要した年月実に5年
建設当時の場所に保存しておけなかったのは残念ではありますが、
兎にも角にも残してくれてありがとうございます。
アブシンベル大神殿はラムセス2世が自らのために作った神殿。
自らを神として崇め、権力を示すために岩盤の岩から削りだして作った神殿です。
入口の4体の像
もちろんラムセス2世
左から30歳 40歳 50歳 60歳
完成は紀元前1256年頃
ラムセス2世の年代は2つ説があり、
紀元前1312年頃-紀元前1224年頃もしくは紀元前1302年頃-紀元前1212年頃です。
60歳は本当のラムセス2世の姿をみて彫ったのか、
それとも想像して彫ったのか。
60歳でも若々しいです。
90歳(88歳~92歳)で亡くなったそうなので、60歳なんてまだまだ若いですね。
当時のエジプト人の寿命は平均35歳~40歳
倍以上生きてたらもう人間通り越して神
そして大柄な体躯(約180cm)であったとも伝えられています
ミイラの身長が173cm
お年とミイラになっていることを考えると、全盛期に180cmあったのはきっと本当ですね。
大柄で長生き 神
話を戻して入口の巨像4体、高さが22m
見上げる大男
左から2番目の像の頭が落ちてしまっていますが、
完成から7年後の地震で倒壊してしまったとか。
今は足元におります。
中に入ると列柱室
左右に4体ずつの合計8体のラムセス2世像がたっています
よく見るファラオのポーズ
胸の前で手を交差するオシリス神のポーズをしています。
余は神なり
神は余なり
カデシュの戦いが描かれたレリーフを見ながら列柱室を抜け、
前室にはお祝いの様子が描かれ
至聖所へ
そこには右から太陽神ラー・ホルアクティ(ラー+ホルス)、神格化されたラムセス2世、
王の守護神アメン・ラー、そして左端に闇の神プタハの像があります。
ラムセス2世の誕生日と即位した日の1年に2日、朝日が入口からまっすぐに神殿内に入り、
その光が至聖所へ達する特別な日があります。
至聖所に達した光はラー・ホルアクティ、ラムセス2世、アメン・ラーを照らします。
闇の神プタハには光が当たりません。
そのように設計された当時の技術の高さをも感じえることができます。
この特別な2日は、朝日が出るずーーーーーっと前から神殿前は混みあうそうです。
それはそれはとってもぎゅうぎゅう。
そして日が昇るにつれて人が少なくなるとか。
確かに、見てみたい現象ではあります。
アブシンベル小神殿はラムセス2世の妃ネフェルタリのために建てられた神殿です。
正殿の正面の像は4体のラムセス2世像とそれに挟まれる形の2体のネフェルタリ像です。
その足元には2人の子供たちの像があります。
ネフェルタリ
ヌビア人といわれていて褐色の美しい肌の色をしていたと言われています。
ネフェルタリ・メリ・エン・ムト「愛らしきもの ムトに寵愛されしもの」とも呼ばれます。
王妃の谷といわれる場所にネフェルタリの岩窟墓があります。
発見時は王妃の谷の中で最も壁画の保存状態が良かったそうですが、
1950年代にその状態が悪くなったとして閉鎖され1988年から1992年の調査研究の上で修復され
2016年から再度公開されています。
そのネフェルタリのお墓からネフェルタリと思われる
ミイラが発見されています。
脚だけ
脚だけです。
盗掘にあい、身ぐるみはがされて脚だけになってしまったのでしょう。
DNAが採取できず確定には至ってないようですが、
ミイラの作成方法から第19・20王朝時代の人物であるようです。
そしてその足は女性。40代くらいの。
身長は165cmほどだったと見られています。
アブシンベル小神殿の正殿正面には先述のとおり、
ラムセス2世とネフェルタリの像が同じ大きさで作られています。
数例の例外を除いてはファラオと王妃がほぼ同じ大きさで作られることはありません。
多くはファラオの膝の高さくらいの大きさで作られます。
神殿内の柱や壁画にもラムセス2世とネフェルタリが対等に描かれています。
それはラムセス2世がネフェルタリを深く愛し重んじていたからと推測されています。
へぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ(-_-)
列柱室には左右に3本づつの柱。そのどれにもハトホル女神が描かれています。
この神殿はネフェルタリに捧げるとともにハトホル女神にも捧げられているとみることができ、
ハトホル女神がネフェルタリを表しているとも推測されています。
ナイル川の船旅とお別れしてカイロへぶ~ん
次回はあの、有名すぎる建造物