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ハトシェプスト女王の葬祭殿から
王家の谷
Kings Vellry
略してKV
ロマンに満ち溢れた
KV
トトメス1世(紀元前1524年頃-紀元前1518年頃)によってはじめてつくられた岩窟墓です。
これまでのファラオの墓が盗掘にあっていることから、
自分の墓を隠す目的でこの地に築いたと言われています。
副葬品は、来世で使うし、肉体がないと魂が戻れないし、
盗掘なんてされたら甦ることができない!!!
といったところでしょうか。
王家の谷はこんな感じ。
平面図ですが。
この王家の谷で、まだ発見されていないミイラを除いて
唯一眠っているのが、
ツタンカーメン(紀元前1334年頃-紀元前1325年頃)です。
ツタンカーメンは、頭と生まれつき欠損しているといわれている足先を見ることができるかもしれません。
王家の谷は通常チケットといわれる3墓分入れるチケットが基本ですが、
その通常チケットでは入ることができない
つまり、別途料金がかかる
そう!特別な!
王墓が3つあります。
1、ツタンカーメン
2、セティ1世
3、ラムセス6世
それぞれの王墓で金額は違うようですが、
ラムセス6世は結構高額だとかなんとか
ツタンカーメン王墓はとても狭く、派手さはありません。
それに比べてセティ1世(ラムセス2世のお父さん)やラムセス6世(なんの功績があるのか・・・)は王墓自体に見ごたえがあります。
ツタンカーメン王墓ではそこに眠る若きファラオにおセンチな気分を重ねて、
セティ1世とラムセス6世王墓では古代エジプトの美術と建築美を堪能することができます。
ちょっとだけ、ご紹介。
セティ1世王墓は、王家の谷の中でも一番長い140mの長さを誇ります。
第19王朝第2代のファラオで、ヒッタイトや周辺諸国と数多く交戦をしたファラオです。
ラムセス2世の父で、ラムセス2世は建築王とも称されますが、セティ1世治世に未完成だったものを
完成させたものも、ラムセス2世の功績と数えたそうです。
セティ1世王墓は入口から地下へ地下へと進んでいきます。
その壁面には死者の書が記してあります。
その先にある玄室は高い天井に柱が何本もあり、その壁面、柱全てに装飾が施されてあり、
この素晴らしい壁画を見るために特別料金を支払う価値はありそうです。
ラムセス6世
第20王朝(紀元前1185頃-紀元前1070年頃)の第5代ファラオです(紀元前1141年頃-紀元前1133年頃)
この王墓、本当はラムセス5世(紀元前1145年頃-紀元前1141年頃)が作っていたそうですが、継いだラムセス6世が頂戴してしまったそうです。
ラムセス6世の王墓は白い壁が続き、あかるくどことなく爽やかな感じさせします。
セティ1世の荘厳さとは違う優美な感じです。
ラムセス6世の時代にエジプトはナイルデルタの東側の領土を失うなど急速に国力が衰えていった時代です。
こちらの王墓も壁画が鮮やかに、そして完璧に残っています。
葬祭文書の『洞窟の書』『門の書』が描かれていて、その玄室の先には『洞窟の書』と対をなす『地の書』が描かれています。
さて、2019年10月にムネアツなニュースがありましたね。
王家の谷で30個の封印された完全な木棺が発見されたと!
封印されたまま・・・完璧な保存状態・・・
°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
第22王朝(紀元前945年頃-紀元前716年頃)のものだそうです。
子供や祭司の棺だとみられ、男女どちらもいたそうな。
棺の発見としては、今世紀最大級とのこと。
まあ21世紀は2001年からだからつい最(以下略
2020年開館予定の大エジプト博物館で公開される予定です。
見たい°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
ルクソールから離れ、エドフの街へ向かいます
そこで待ち受けるものは!!!